「虎が雨。」 books&films

遊里に生きた女性たちの書籍、それらに関する映画などを
自分なりの感覚で綴っています。
勝手気ままな感想ですが、何か参考にして頂けたら幸いです。
* 遊里関連に関係なく斎藤真一氏の書籍も紹介しています。

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2008.05.05 Monday | - | - | -
「花園の迷宮」


「花園の迷宮」山崎洋子/講談社

昭和初期の横浜真金遊廓に売られてきた二人の少女。
「天使はブルースを歌う」など、横浜の町を描いた著書が多い作者が戸川乱歩賞受賞した傑作推理小説です。
物語のテンポや巧みな展開にページをめくる手が止まりませんでした。
遊廓という異質な空間で生活する人々が登場人物なので、推理しながら廓の内部を詳しく知ることができます。
そして最後はせつないです。

花園の迷宮
花園の迷宮



2007.08.07 Tuesday | * 書名 は行 | - | -
「花宵道中」


「花宵道中」宮木あや子/新潮社


「女による女のためのR−18文学賞」で大賞と読者賞を受賞してデビューした大型新人作家!
と、いうキャッチコピーが気にはなっていたけど、とにかく表紙の美しさのみで読んでみました。

読み終えて、ぅ、うわあー。
と、いう感じ。(ちょっと説明できません)

吉原に生きる遊女たちが恋に身を焦がす描写も、その運命に絡む人間関係の糸がほぐれてゆく速度も、文句無くじっくり読めた作品でした。
短編集ですが、最後は真っ赤な糸で繋がっています。
わたしは官能小説という感じは受けなかったので、読者の層が限られてしまうのが惜しい気がします。

蜷川作品の吉原よりも色彩が鮮やかではないかと。
女性にしか書けない物語です。

とってもおすすめします。


花宵道中
花宵道中










2007.07.11 Wednesday | * 書名 は行 | - | -
「遥かなる日本人」


「遥かなる日本人」今村昌平/岩波書店

今村昌平監督の「からゆきさん」を観てからというもの、
底辺で生き抜いた日本人にこだわる今村監督の視点が気になって仕方なかったです。
この本は特に読みやすく「からゆきさん」のところでは見事に、
ドキュメンタリー「からゆきさん」の内容を読むことができます。
もちろん映像では知りえなかったエピソードなどもあり、「からゆきさん」を知る上でも真に迫ったものをひしひしと感じます。
大場昇氏の「からゆきさん〜おキクの生涯」と合わせて読みたい一冊です。

遥かなる日本人
遥かなる日本人





2007.05.03 Thursday | * 書名 は行 | - | -
「冬の花―悠子」


「冬の花―悠子」植草圭之助/中央公論社

昭和16年、吉原遊廓から足抜きさせた女性との恋愛や友情、
暗い時代を背景に著者の青春時代を綴った実話だそうです。
映画の脚本のようにイメージでき、吉原遊廓や当時の等身大の若者がリアルです。





2007.03.06 Tuesday | * 書名 は行 | - | trackbacks(2)
「別府―近代の宝庫」


「別府―近代の宝庫」大分みらい信用金庫

「あぁぁ!浜脇遊廓!」
思わず叫んでしまった、ふるさとの遺産シリーズ。
大分みらい信用金庫が発行したこの本、すごい。

別荘が多かった別府ならではの庭師が語る「遊廓の庭」。
「遊郭の物語」として浜脇遊郭の大籬、玉水楼の跡取り娘が20数年前に語った当時の様子など。

遊郭関連の内容はあまり多くありませんでしたが、濃い!

暖かくなったら別府に通ってみようかと思います。






2007.01.30 Tuesday | * 書名 は行 | - | trackbacks(0)
「敗戦秘史―占領軍慰安所」


「敗戦秘史―占領軍慰安所」
いのうえせつこ/新評論


敗戦直後の連合軍の兵士の為の“性の防波堤”とも呼ばれる「特殊慰安施設」を取り上げています。
防波堤になった女性たちは、素人の方も色町で生きてきた方も居ました。
「占領慰安所」ができた経緯等をわかりやすく書いている一冊です。
丸山遊廓、佐世保等の記述も貴重です。
多くの方の証言を交えて丁寧に取材されています。
(余談ですが、岐阜には公の占領軍慰安所はつくられなかったのですが、
戦時中は金津遊廓から従軍慰安婦として200名の女性たちがラグーンに送られた、
と記しています)

2007.01.30 Tuesday | * 書名 は行 | - | trackbacks(0)
「不思議の町 根津」


「不思議の町 根津〜ひっそりした都市空間」
森 まゆみ/山手書房新社


大東京にひっそりと佇む根津の空間。
著者の根津に対するやわらかな視線があたたかい。
特に根津遊廓の記述も読み応えがある内容で、
根津遊廓の歴史、明治12年の細見、明治10年頃の古地図(覚え書き)、
坪内逍遥と花紫、こぼれ話など。

こうやってみると、
どこの町も、今わたしが住んでいるこの町のことも、
丁寧に残しておくべきことはたくさんあるんです、うん。

不思議の町 根津―ひっそりした都市空間
不思議の町 根津―ひっそりした都市空間




2007.01.29 Monday | * 書名 は行 | - | trackbacks(0)
「博多風俗史 遊里編」


「博多風俗史 遊里編」井上精三/積文館書店

うちから博多までは一時間半くらい。
そんなに遠くない博多の花街をわたしはまだ歩いていない。
有名な一楽で遊んだおじさんの話や、柳町で働いたという女性の話を聞いたのに博多は近いようで遠い。
だから足を運ぶ前に知りたかった。
かつて売(買)春王国と言わしめた福岡県。(「買春王国の女たち」森崎和江氏の書籍に詳しい)
たくさんの古写真、細見図、かなり詳しい博多風俗の歴史が並ぶこの本のすべてのページは「女性たちの姿そのもの」。






2006.06.22 Thursday | * 書名 は行 | - | trackbacks(0)
「北海道遊里史考」


「北海道遊里史考」小寺平吉/北書房

『北海道の歴史の中で女性が語られることはほとんど無かった。
開拓期の不安と動揺の男たちの心の糧となったのは、理屈を超えてこの種の稼業の女たちだった。
しかも何も報いることのなかった女たちだった。』

著者の前書きの部分で胸が痛くなってしまいました。
この本は北海道の遊里史を知る上で絶対に読んでいただきたい。
絶対に絶対に読んでいただきたいです。

キリスト教信者の佐野文子女史。
熱心な廃娼運動家です。
この本で初めて知りました。
今、もっとも知りたい女性のひとりです。






2006.06.22 Thursday | * 書名 は行 | - | trackbacks(0)
「梅毒からエイズへ」


「梅毒からエイズへ〜売春と性病の日本近代史」
山本俊一/朝倉書店


前吉原病院長、雪吹周氏の書籍がやっと読めることになり、
「どっこいしょと日本が抱えてきた性病史」を改めて知りたくて本書を手に取りました。
性病と売春の近代史が下のように簡潔にまとめられています。
1 梅毒の出現
2 江戸時代の売春対策
3 遊女解放令期
4 公娼制度発展期
5 公娼制度確立期
6 公娼制度衰退期
7 公娼制度廃止後
8 エイズの出現

すごくわかりやすいし、参考文献もかなり興味深いです。
わたしが「売春史」の教授だったら・・・
ヒヒ━━(;・ω・);・ω・);・ω・);・ω・)━━ィッ!?
絶対この本を教科書に使うなぁぁぁー。

これは10年以上前の本なので新しい情報を載せて重版してほしいです。
お薦めの一冊です。








2006.05.01 Monday | * 書名 は行 | - | trackbacks(0)
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