「虎が雨。」 books&films

遊里に生きた女性たちの書籍、それらに関する映画などを
自分なりの感覚で綴っています。
勝手気ままな感想ですが、何か参考にして頂けたら幸いです。
* 遊里関連に関係なく斎藤真一氏の書籍も紹介しています。

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2008.05.05 Monday | - | - | -
「都市の周縁に生きる・4」


「都市の周縁に生きる・4」
塚田 孝/吉川弘文館


江戸時代の都市の周縁や下層社会に生きた人びとの実態を解明している本です。
「遊廓社会」と題して、幕末新期の江戸吉原を題材に周辺に生きた人々の構造を探っています。
疎外されつくした空間である遊廓と、それらをめぐって展開する分節的な社会を検討していますが、主に「仮宅」の動向を詳しく調べて、岡場所との相互関係を分析。
わたしはほんの少し眠くなりながら読みましたが、
遊廓は孤立する閉じた社会ではないことが立証されたようです。
興味ある方はぜひ。

都市の周縁に生きる (身分的周縁と近世社会)
都市の周縁に生きる (身分的周縁と近世社会)




2007.09.03 Monday | * 書名 た行 | - | -
「たけくらべ」


「たけくらべ」樋口一葉/童心社

「憂いの愁らいの数も知らねば」
ういのつらいの数も知らねば、と読みます。
美登利の姉の花魁が淡く目の前に移るよう。

あぁ、一葉の日本語ってなんて美しいのだろう。

最近、いつも傍らにある一冊が、いわさきちひろ氏の挿絵が入ったこの「たけくらべ」です。
あらためて樋口一葉が見た、明治の江戸吉原に酔っています。

当時の吉原遊廓に大なり小なり関係して生きた人々への観察の眼に驚き、
文体が匂わすはかない余韻にはふらふらです。
「たけくらべ」は読んだことがあったけど、改めてこんなに心惹かれたのは、ちひろが描く花魁に胸が熱くなったからでしょうか。

とーってもおすすめの一冊です。







2007.05.05 Saturday | * 書名 た行 | - | -
「東京人・3月号〜江戸 吉原」


「東京人・3月号〜江戸 吉原」/都市出版

「遊廓は文化の最前線!〜江戸 吉原」の大特集です。
久しぶりに読み応えがある吉原関連の一冊。
著名人はもちろん、様々な角度から吉原をアプローチしています。
蜷川実花監督のコメントも。
「吉原三百四十年の光と影」で渡辺憲司教授が執筆されています!
「遊女の残り香を探して」では浅草、千束、三ノ輪を歩かれているお姿も。
初めて吉原に触れるひとも、貴重な資料としても楽しめる一冊です。






2007.04.02 Monday | * 書名 た行 | - | -
「飛田残月」


「飛田残月」黒岩重吾/中央公論社

赤線時代の飛田遊廓界隈の小説です。
どうしても途中で寝てしまい、さらに寝てしまい。
妙にリアルな話ばかりでした。
2007.03.06 Tuesday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
「天使はブルースを歌う」


「天使はブルースを歌う〜横浜アウトサイド・ストーリー」
山崎洋子/毎日新聞社刊


映画「ヨコハマメリー」の影響もあり、「横浜」という街・・過去の「横浜」に興味を持った人たちが増えたと聞きました。
私も最近この本を手にしました。
進駐軍占領下の横浜に生きたメリーさんとの出会いをきっかけに、GS「ゴールデンカップス」や根岸外国人墓地に眠るGIベイビーの話へとすべてがリンクされてゆく。
著者の純粋な言葉と横浜に対するまなざしに惹き込まれます。
当時の横浜を知る上でも貴重な一冊だし、
これから「横浜」に興味を持つであろう若い世代の方々にぜひ読んで欲しい一冊です。

天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー
天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー

2006.09.19 Tuesday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
「東京の下層社会」


東京の下層社会〜明治から終戦まで」
紀田順一郎/新潮社


つい100年ほど前の日本の社会・・下層社会をきちんと書いている書物を読んでみてはどうですか?その中に位置されている女性史をどう考えますか?
そんなメールを頂きました。
で、読んでみました。

かなり広い範囲で当時の日本の現状が書かれています。
思わず眉をひそめる箇所もあって複雑でした。
娼妓のところでは「光明に芽ぐむ日」も収録されています。
女工たちの悲惨な実態。
なんだかもぅ、知識として知っているのですがそこをさらにパンチされた気分で本を閉じました。
貧困社会の実状は想像以上に凄くてダウンしたまんまです。

こんな犠牲の上で成り立っている現代社会のあり方を問う内容だったし、
所得格差が広がる現代に生きる私たちが知っておくべきことは、
内容以上にこの下層社会を命をかけてレポートし、残した先人たちの存在かも知れません。



2006.07.19 Wednesday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
「辻の華」


「辻の華〜くるわのおんなたち」
上原栄子/時事通信社


明け方に読み終えて「へぇぇぇ!」と驚いた。
辻遊郭。
沖縄那覇の辻遊郭は女性のみの強い絆で結ばれた自治的組織色が濃い遊里です。
他の遊郭の悲惨な状況とここまで違うのか!とびっくりの「へぇぇぇ!」。
著者のお人柄か・・やわらかい文体と沖縄の風情に、実際に見たことも無い辻の姉さまが素晴らしく、艶かしい。
でも本当にこんな(どちらかと言えば豊かな)女性社会だったのだろぅか?
渡辺憲司先生は「江戸遊里盛衰記」の中で辻遊郭について、
「辻には中世的な残像がある。しかしこの世界を可憐のひとことで評することはできない。繁栄の犠牲となった深く重い貧しさが、辻の背景にあることを忘れてはなるまい。」
と書いています。
確かに当時の新聞などからは辻遊郭に「暗」の部分も垣間見れます。
でも「こんなに健気に生きた女性たちも居たのだ」という事実は知れて良かったと思います。

あと数冊、辻遊郭を知る上で読むべき書籍が目の前にあります。
いつか辻原墓地に花を手向けたいと思うのです。
2006.06.22 Thursday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
「大地の子守歌」


「大地の子守歌」/素九鬼子/筑摩書房


自由奔放で純粋、勝気で芯が強い少女りん。
13歳で御手洗に売られてしまう。
哀しい小説だとは言い切れない、かも知れない。かも。
大自然を両手に仰ぎ、野性的で本能のままに生きた少女の躍動感がひしひしと伝わってくる。
そして御手洗のおちょろ船に関する記述も興味深い。

原田美枝子さんが主演で映画もあるらしい。
観てみたいなぁ。
著者の素九鬼子さんは1970年代後半から行方がわからないとのこと。
2006.04.23 Sunday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
「中国遊里空間〜明清秦淮妓女の世界」 


「中国遊里空間
〜明清秦淮妓女の世界」
大木 康/青土社


明末清初の秦淮(南京の歓楽街)、妓女たちの歴史が丁寧に書かれています。
なんとも不思議な空間です。
かつての文豪、谷崎潤一郎や芥川龍之介も遊んだ地とあってかなり興味深く読みました。
中国遊里の日常を詳しく綴った書籍では無いので注意。 
2006.02.06 Monday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
「大正・吉原私記」


「大正・吉原私記」波木井皓三/青蛙房

現・吉原公園にあった老舗、大文字楼で生まれ育った著者が綴る大正期の吉原。
著者の深いため息の中に垣間見える輝かしい吉原の歴史を存分に感じることができました。
関東大震災時の吉原内の様子など、輝きの裏に起こった殺伐とした歴史もしっかりと書かれています。
2006.02.06 Monday | * 書名 た行 | - | trackbacks(0)
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